第28回日本福音同盟(JEA)総会が開催されました
第28回日本福音同盟(JEA)総会が開催されました
2013年6月3日(月)~5日(水)、兵庫県神戸市で第28回JEA総会が開催されました。JEA加盟の54会員(教団・教会)と43協力会員(宣教団体)から、131名(代議員・オブザーバー)が出席し、2013年度JEA事業計画として①東日本大震災からの救援・復興を支援し、次の災害に備える取り組み、②第6回日本伝道会議(JCE6)に向けた取り組み、③アジアおよび世界の教会との連帯と具体的な協力の業、④各専門委員会による2013年度活動計画などについて協議・決定しました。
★2013年度JEA事業計画
一日目の夜は、公開シンポジウム『東日本大震災で問われたもの』と題して、住吉英治師(福島県キリスト教連絡会)から福島の現状報告、森恵一師(保守バプテスト同盟)から被災教団としての緊急時対応の経験、中澤竜生師(南三陸町を支援するキリスト者ネットワーク)から被災者の中でクリスチャンとして生きること、鈴木真師(イザヤ58ネット)から被災地支援を続けながら自分の足下の福音宣教を考えること、についての発題を聴きました。東日本大震災で問われたことが、東北被災地域における課題にとどまらず、日本全国のキリスト教会の足下の福音宣教につながる課題であることを改めて確認しました。
二日目の昼食は、第六回日本伝道会議(JCE6、2016年9月神戸)に向けた、神戸開催地委員会関係者の方々との懇親会がもたれ、前回、第五回日本伝道会議(JCE5、2009年9月札幌)開催地であった北海道開催地委員会からバトンタッチのセレモニーも行われました。また総会期間中にJCE6開催予定会場の見学ツアーも行われました。二日目夕方の『JCE6テーマ・フォーラム』では、テーマ分野別の小グループで活発な意見交換がなされ、JCE6に向かって取り組むべき日本宣教の諸課題について議論を深めることができました。
二日目午後の特別講演会『痛みのシェア~賀川豊彦たちが遺したもの』では、賀川豊彦師の孫にあたる賀川督明氏(賀川記念館館長)が、賀川豊彦たちが自らを救霊団、イエス団を呼び、牧会集団と自認して活動していたことを紹介され、貧困救済や協同組合運動などの社会的実践の根底には、イエス・キリストに倣う「痛みのシェアー」があり、福音を目に見える形で実践することの重要性を語られました。神戸の地で実践されたホーリスティック(包括的)な福音宣教の取り組みを学ぶことは、東日本大震災によって問われた福音宣教の課題をJCE6につなげていく上でも意味深いものでした。